「アジアの花」

過ぎてゆく年月とともに涙腺のツボにも変化があります。

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『桜』ZABADAK(1993年)

このアルバムから2曲目の「アジアの花」。

ZABADAKの楽曲は楽器もメロディも
無国籍的で独特のイメージと存在感がありました。

シングルだった「椎葉の春節」には伝統音楽への
敬意を感じました。

極東に位置する島国にいる私にとって
アジアとはどんなイメージか。
いったいアジアの国をいくつ言えるのか。
アジアに暮らすひとりの人間として。

♪私を見上げる 小さなあなた 同じ色の瞳ね
  砂にまみれた手に コインを握ると 
   もう背中を向けてしまうの ♪

と歌い始める歌詞は新居昭乃さん、作曲が上野洋子さん。

これはもう”同じ色の瞳”を発見したことに尽きる歌なのでしょう。
その場で現実を見るとはそういうこと。
自分の目で見て、その他の感覚全部で感じること。
疑似体験やメディアの伝達はそれはそれでそれだけのこと。
本物しか自分を本物にしない。

♪水に揺れる アジアの花 風に吹かれて
  いつかここへ 帰る時も 咲いているように ♪

帰属意識とかDNAとかぐわーんとイメージが広がったのは
よくわかる気がします。
その体験が伝わってくる曲。

そして上野さんのメロディと歌。
ゆるやかに力強く流れていきます。
最後の ♪同じ色の瞳♪ にくる
心地よい重み。
呼びかけであり確認でもあるのです。
うるる・・・

『桜』はアルバムとしても涙なしには聴けません。
楽曲の素晴らしさは今も響いてきます。


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